柔らかな想いに包まれた鋼の旋律

安東桂金属造形展「午後の半獣神」

●展：安東桂金属造形展「午後の半獣神」　
●時：2024［R06］09.27 fri〜 2024［R06］10.05 sat
●所：スペース煌翔

神話……

それは世界観の記録であり、関係の構成図ともいえる。

いくつもの物語に描かれてきた（かもしれない）

数々の登場キャラクターが鋼をまとい、阿佐ヶ谷に出現！

素材の表面色が統一されたイメージによるため、際立つのは

思慮が滲み出てくるイキイキした表情、瞬間を捉えたポーズだ。

抑えられた色調ゆえ、逆に自分なりの配色を想像できそうだ。

安東桂作品は、

硬い質感を溶かしてくれる柔らかな皮膚感覚が魅力的である。

作られた形態が醸し出す雰囲気から、

誰もがなんらかのストーリーを想い描くことができるだろう。

物語りの種がたくさん詰まった展示空間だった気がする。

ゆっくり自由に、思い描いてみると、たのしい気持ちに！

これらの作品それぞれには、どんなシーンがふさわしいだろうか……

［202410.04 / 202410.05. update］

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