獏に食べられなかった夜の断片

絵本「終わらない夜」

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題:終わらない夜
文:セーラ・L・トムソン[訳:金原瑞人]

絵:ロブ・ゴンサルヴェス
版元:ほるぷ出版  https://amzn.to/3GN4dTz

眠れない夜〜♪ と歌ったのは泉谷しげるですが、「終わらない夜」とは、いくつもの夢がずっと流れ続いていく感じなのでしょうか?

この絵本は、まず絵があり、そこから得たインスピレーションとして詩が生まれ、まとまったそうです。エッシャー作品が好きな方ならわかりますが、トロンプ・ルイユ(だまし絵)の手法も使っています。

シュールレアリスム(特にルネ・マグリット)に影響を受けた画家のロブが描く世界は、色調の影響もあり静謐な印象。だけど、もしその世界に入りんでしまったら、そこは不思議なできごとに満ち、さまざまな音も聞こえて来る奇妙な空間。

絵本は「想像してごらん」という言葉から始まります。(そう、ジョンレノンなら「イマジン」…)

次のページからの最初の言葉はすべて「夜、」。そこに続くワードを並べると…

「夜、眠れないとき」「夜、汽笛がひびく」「夜、野原も池も」「夜、月の光に」「夜、ふと気づくと」「夜、ビロードのやみが」「夜、あらたな仲間が」「夜、ことばとことば」「夜、雪があなたに」(*以上、抜粋)

14のシーンと扉絵が、夜の旅へと誘います(ん?これはJAL「Jet Stream」的なフレーズやね)

ふと思いました。ぼくの好きな漫画家、諸星大二郎ならどう描くか? これらの絵を序章としたらどんな展開?、逆に結末とするならどんなストーリーでつなぐのか?  …なんだか、読んでみたい!

[2022.R04.11.19]

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【参考】
泉谷しげる  https://amzn.to/3hYKwOF
エッシャー  https://amzn.to/3EeG4Cw
シュールレアリスム  https://amzn.to/3gjE5Ff
マグリット  https://amzn.to/3OocBLo
ジョン・レノン  https://amzn.to/3tJpqGo
諸星大二郎  https://amzn.to/3GLIjR1

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